末梢血および骨髄においてリンパ球の増殖を来す疾患であり、白血球増多およびリンパ球の増加が認められる。増加しているリンパ球は小型の成熟リンパ球の形態を示し、ほぼ均一な細胞が認められるが、N/C比が低く核小体明瞭な前リンパ球が少数混在する症例も見られる。通常はB細胞性のものをCLLとし、免疫学的にはCD5、CD23を発現する細胞からなる。
青色のリンパ球領域が上下左右に拡張したスキャッタープロットを形成しているが、3Dデータプロットで確認すると下方部分に別のポピュレーションが認められ、より小型のリンパ球集団が存在することを示唆している。サスペクト・メッセージとしてVariant LYが出現しており、異型リンパ球もしくは単核の異型細胞を検知している。
健康診断にてWBC 13.0×103/μLと白血球増多を指摘され、当院血液内科を受診。末梢血所見および骨髄検査にて慢性リンパ性白血病(B-CLL)と診断された。未治療にて外来で経過観察を行っていたが、徐々に白血球増多が著明となってきたため、化学療法を適宜施行し外来治療を継続している。提示データの時点ではWBC 30.5×103/μLと増加しており、リンパ球は87.5%である。標本上には成熟リンパ球の増加が認められる。リンパ球のクロマチンは凝集傾向が見られ、CLLに特徴的な細胞と思われる。