WHO分類ではCLLはSLL (small lymphocytic lymphoma)と同等の疾患として扱われるが(SLL/CLL)、SLLは白血化を示さないものに限定して用いられる。SLL/CLLは形態学的には成熟リンパ球の増生を特徴とするが、症例により異型性を示すリンパ球が混在するものがあり、特に核膜不整を呈するリンパ球が認められるときには他の悪性リンパ腫との鑑別が必要になる。
青色のリンパ球領域が上下に伸長したスキャッタープロットを形成しており、大小様々な大きさのリンパ球の存在を示唆している。サスペクト・メッセージとしてLY Blasts、Variant LYが出現しており、リンパ芽球もしくは異型リンパ球を含む単核の異型細胞を検知している。
以前より白血球増多を指摘されていたが放置していた。その後、人間ドックにて白血球増多とともに脾腫およびリンパ節腫脹を指摘されたため当院血液内科を受診。血液検査および骨髄検査にてCLLと診断された。自覚症状は認めていなかった。その後は外来にて経過観察されていたが、徐々に白血球数の増加、貧血の進行を認めたため、化学療法を施行しつつ経過を追っている。提示データは経過観察中のものであり、末梢血中には中型でN/C比高〜やや低めのリンパ球が増加している。これらのリンパ球の核網は成熟しており、クロマチンの凝集が認められるが、症例22の細胞よりN/C比は低く核網もやや幼若に見える。核小体の目立つリンパ球については異型リンパ球として分類している。