顆粒リンパ球増多症とは、末梢血中に細胞質に粗大なアズール顆粒を有する顆粒リンパ球が増加する病態であり、反応性と考えられるものから腫瘍性の疾患まで含まれる。顆粒リンパ球にはT細胞とNK細胞のものがあり、腫瘍性の疾患についてWHO分類ではT-cell large granular lymphocyte leukemiaとAggressive NK-cell leukemiaの2つの病型が定義されている。
スキャッタープロットは正常パターンに類似しているが、青色のリンパ球領域は左右への拡張が認められ、散乱強度の弱いリンパ球と強いリンパ球が混在していることを示唆しており、リンパ球内の顆粒状態を反映している可能性が推察される。デフィニティブ・メッセージとしてLymphocytosis #が出現している。
健康診断にて白血球増多を指摘され、精査目的にて当院血液内科受診。受診時の血液検査ではWBC 13.7×103/μL (リンパ球84%)、Hb 10.1 g/dL、Plt 223×103/μLであり、塗抹標本では細胞質に顆粒を有する顆粒リンパ球の増加が認められた。自覚症状は認めていない。これらのリンパ球は細胞表面マーカー検査にてCD2+、CD7+、CD16+、CD38+であり、顆粒リンパ球増多症と考えられた。提示データは経過観察中のものである。末梢血塗抹標本上には大リンパ球大で細胞質が比較的広く、細胞質にアズール顆粒を有する顆粒リンパ球が多く認められている。