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第18回 問題と解答

問題

第18回
CASE 1 〜 4の細胞像を確認頂き、4種類の細胞同定を行ってください。

各設問の選択細胞
1. マクロファージ
4. 血球貪食細胞
2. 細網細胞
5. エンペリポレーシス
3. 組織球
6. 形質細胞



解説

今回のねらい

今回は骨髄の非造血細胞に挑戦します。
三系統の細胞と比べると、直接的な造血の働きはありませんが影ながら支えていることは周知のことです。何よりも骨髄の構造を支えていることに相違なく、家に例えれば大きな柱に相当するものとなります。形態学的に造血細胞は明瞭な細胞質に核が収まっている状態ですが、非造血細胞は大部分が大型で細胞質が不明瞭(不鮮明)であることが大きな特徴です。
非造血細胞に含まれる細胞を以下に示します。
1)リンパ球、2)形質細胞、3)単球、4)マクロファージ(大食球)、5)脂肪細胞、6)肥満細胞(組織好塩基球)、7)造骨細胞、8)破骨細胞などが主に成書に書かれていますが、私見して9)組織好酸球、10)組織球、11)細網細胞、12)血球貪食細胞を追加したいと思います。これらの多くはそんなに増加することはありませんが、重症ウイルス感染症など血球減少が起こる原因となる血球貪食像や未熟な組織球の増加は悪性組織球症を疑う所見になるので重要になります。血液細胞ばかりに目がとられがちですがこれらの細胞も観察していきましょう。


  • (BM-MG×1000)Case1
    case1
  • (正解と解説)
    【正解】 4.血球貪食細胞
    【解説】 
    誰が見ても豊富な細胞質に赤血球と白血球の貪食がみられ、白血球は原型を留めず消化されています。また、核網工の繊細さは血液細胞にみられない独特な様相です。



  • (BM-MG×1000)Case2
    case2
  • (正解と解説)
    【正解】 4.血球貪食細胞
    【解説】 
    この細胞の家主は5時方向に偏った核網工の繊細な円形核でしょう。“腹八分”という言葉がありますが、この家主は赤芽球、赤血球、血小板など食べすぎの状態です(笑)。この形態像は異常で、周辺の細胞像にも注意し、重篤なウイルス感染症などで見られる血球貪食症候群(Hemophagocytic syndrome; HPS)を疑います。



  • (BM-MG×1000)Case3
    case2
  • (正解と解説)
    【正解】 4.血球貪食細胞
    【解説】 
    大型な細胞で細胞質は不明であり、3時、9時、10時方向には貪食して消化している状態が窺えるために同定しました。これが血球ではなく異物などの貪食であればマクロファージと考えます。



  • (BM-MG×1000)Case4
    case2
  • (正解と解説)
    【正解】 3.組織球?
    【解説】 
    この大型細胞が何であるかにより同定は変わります。核網工はやや粗網で血液細胞(巨核球)に思えますし、大型な組織球や細網細胞にも思えます。細胞質内のリンパ球は原型を留め、広い細胞質を通り抜けているように思え、エンペリポレーシス(emperipolesis)も考えられます。貪食(?)した細胞をこれから消化活動に入るものと解釈すれば組織球となるのでしょう。



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