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第30回 問題と解答

問題

第30回
問題 1
CASE 1〜3における骨髄像を確認して1-9の細胞の同定を行って下さい。

CASE 1 - 3 の選択細胞
@ 骨髄芽球 A 前骨髄球 B 骨髄球 C 後骨髄球
D 桿状核球 E 分葉核球 F 好酸球 G 好塩基球
H 単球 I 前赤芽球 J 好塩基性赤芽球 K 多染性赤芽球
L 正染性赤芽球 M 形質細胞 N 細網細胞



問題 2
好中球アルカリホスファターゼ(NAP)染色像を提示します。1-14の細胞の判読をしてリストより選択して下さい。

CASE 4-5 の選択肢
@ 幼若顆粒球 A好中球(陽性)     B 好中球(陰性) C 好塩基球
D 好酸球 E 単球 F リンパ球



今回のねらい

今回は、MG染色の所見として骨髄像の細胞同定に挑戦します。造血細胞として白血球系、赤芽球系、また、非造血細胞も取り上げてみました。細胞化学染色ではNAP染色判定に挑みます。実際に陽性指数、陽性率を求めるようにそれぞれの細胞を判読してみて下さい。




解説

  • (BM-MG×1000)Case1

    (BM-MG×1000)Case2

    (BM-MG×1000)Case3
  • (正解と解説)
    【正解】

    (CASE 1)1. I前赤芽球 2. K多染性赤芽球 3. M形質細胞
    4. D桿状核球

    (CASE 2) 5. A前骨髄球 6. K多染性赤芽球
    (CASE 3) 7. E分葉核球 8. H単球 9. F好酸球

    【解説】 

    (CASE 1)
    赤芽球系細胞は、分化・成熟するに従い、小さくなり、最後には脱核します。1.の細胞は、最も大きく細胞質の強度な好塩基性と舌状の突起物が特徴である前赤芽球です。2.の細胞は、多染性赤芽球で旺盛なHb合成が窺えます。3.の細胞は、豊富な細胞質には好塩基性と大きな核周明庭(ゴルジ体)に富み、核の偏在と空砲を有するなどの所見から形質細胞と判定しました。4.の細胞は、核がバナナ状に湾曲した桿状核球です。
    (CASE 2)
    5.の細胞は、大型で核は偏在し、豊富な細胞質には粗大なアズール顆粒を有することから前骨髄球と判定しました。6.の細胞は、多染性赤芽球です。
    (CASE 3)
    7.の細胞は、核の分葉が不明瞭なことから分葉核球と判定しました。8.の細胞は、大型で核網工は繊細、核形不整が見られ、細胞質には二重構造(2時方向)が見られることから単球と判定しました。9.の細胞は、好酸球としました。



  • (BM-NAP×1000)Case4

    (BM-NAP×1000)Case5
  • (正解と解説)
    【正解】
    (CASE 4)
    1. @幼若顆粒球 2. A好中球(陽性) 3. B好中球(陰性)
    4. B好中球(陰性) 5. B好中球(陰性) 6. C好塩基球
    (CASE 5)
    7. C好塩基球 8. B好中球(陰性) 9. A好中球(陽性)
    10. C好塩基球 11. C好塩基球 12. B好中球(陰性)
    13. C好塩基球 14. C好塩基球

    【解説】 

    この症例は、慢性骨髄性白血病の症例でNAP染色の活性低値が確認できます。好塩基球では、NAP活性は陰性ですが、水溶性顆粒の性質から染色過程で顆粒が抜け出るため、細胞質には空胞が見られます。
    また、好塩基球は、好中球と大きさが同一ですので鑑別が難しい場合があり、核形と空胞が判定のポイントになります。



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