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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第3部
 造血器腫瘍の診断〜ソフトに解析する戦略〜

新生WHO分類の誕生とその特徴


Jaffe E, Harris NL, Stein H, Vardiman JW,editors.IN:
Tumours of Hematopoietic and Lymphpoid Tissues.Lyon:IARC Press;2001

WHO分類のつぶやき

  • 造血器腫瘍とリンパ系腫瘍を中心とする血液腫瘍の新亜型分類の解説書です。
  • 細胞形態、染色体・遺伝子、細胞表現型 を絡ませたものです。
  • 急性白血病の芽球の基準を20%に変更しました(FABは30%)。
  • FAB分類の形態学的分類に対しWHO分類は包括的分類 になります。
  • FAB分類で不可能な病型分類を整理しました。
  • 遺伝子を絡ませた治療効果に反映するものです。
  • 新生WHO分類(2001)に登場するや否や2008年、2017年、2021年と目まぐるしい改訂を重ね今や造血器腫瘍の主格となってきました。

    Steven H. Swerdlow, Elias Campo, et al: WHO Classification of Tumours of Haematotopoietic and Lymphoid Tissues. (2017)

    遺伝子情報が追加され585頁に及んでいる。

    日本ではWHO分類改訂第4版による白血病・リンパ系腫瘍の病態学:木崎昌弘・田丸淳一編著で中外医学社から出版された(2019)。

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