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急性骨髄性白血病 AML:M1急性骨髄性白血病 AML:M1

Case history


咽頭痛・関節痛・頭痛・下痢を生じ、近医を受診。血液検査で白血球増加、貧血、血小板減少を認め、精査加療目的で紹介受診。

細胞形態


末梢血・骨髄ともに中〜やや大型でN/C比小〜大と様々で、細胞質に空胞を有する細胞が多く認められる。また、核網は繊細であり、微細顆粒やアウエル小体も認められる。

*データ提供ご施設により「エビデンス血液形態学」(阿南建一、亀岡孝則、他著、近代出版、2014)を参考にして、症例の形態的特徴が数値化されています。



診断および解説


症例は40代男性。咽頭痛、関節痛、頭痛、下痢を生じたため近医を受診。その際、血液検査にて白血球の増加と貧血、血小板減少を認めAML を疑い、精査加療目的にて当院、血液・膠原病内科を紹介受診された。当院の生化学検査にてCRP 11.652 mg/dL、LDH 552 IU/Lと高値を示し、血液検査においてはWBC 51.2×109/L と高値、RBC 2.91×1012/L、HGB 8.5 g/dL、PLT 37 × 109/L と貧血と血小板減少が見られ、また末梢血液像にて異常細胞を98%と多数認めた。異常細胞の細胞形態は、中型〜大型、N/C比小〜大核型はほぼ類円形であり、核小体を複数個認める。また、空胞形成も多数認められている。骨髄中においても末梢血液像とほぼ同様の細胞形態であり、核網繊細、微細顆粒やアウエル小体も認められている。WHO 分類でAcute myeloid leukemia without maturation と診断した。



測定情報の解説

WBC ヒストグラムは、LY 領域からMO領域にかけて大きなシングルピークが出現しており、異常細胞の存在が示唆されます。白血球5分類の結果には、MO Blast、LY Blast、Variant LYなどの異常細胞の出現を示すフラグが表示されています。a,b図からは、LY領域からMO領域に上伸する大きな細胞集団が確認でき、また、c,d図からは、LY領域からMO領域に連続した単一細胞集団が確認できます。尚、DxH の測定結果はMO%とLY%の合計値が目視法による芽球% に近似した値となっています。



RUO(Research Use Only): リサーチ項目
診断用項目でありません。

注:同一症例において、同様な結果が得られるとは限りません。

(データ提供:近畿大学医学部附属病院 中央臨床検査部)



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