検体前処理プロセスの標準化

遺伝子は生命現象をつかさどる遺伝情報そのものであり、核酸(DNAおよびRNA)を調べること、つまり遺伝子検査を行うことは、もはや一部の治療法では不可欠になりました。生命科学の進歩が臨床に及ぶようになった今、ますます遺伝子検査が日常的なものとなりつつあります。しかし、日常的な検査として普及しつつある一方で、未だ遺伝子検査は『検査』として成熟するためにはいくつもの課題を抱えています。その一つが、『検査精度の向上』です。検査精度の向上のためには、検査精度に大きく影響する検体測定前処理プロセス(プレアナリシス)の標準化が不可欠です。標準化へのKeyは自動化です。
検体測定前処理プロセスの自動化
遺伝子検査は特殊な検体測定前処理(核酸抽出)が必要な項目が多く、前処理の工程数も多いにも関わらず、自動化が進んでいません。検査精度に大きく影響する検体前処理プロセス部分は用手法に依存しているのが現状です。このため、測定結果には測定間や施設間での差が見られることがしばしばあります。この問題を解決するために核酸抽出過程の自動化が提唱され、迅速かつ簡便な処理を目的とした自動核酸抽出装置が求められています。核酸分離精製の工程を自動化する全自動核酸抽出装置は、コンタミネーションの防止や人為的ミスの軽減、安定したサンプル処理ができ、測定間や施設間差を低減し遺伝子検査の標準化を推進します。
SPRI-TE全自動核酸抽出装置
Simplify・Automate・Innovate(簡便性・自動化・革新性)を製品開発テーマに掲げるベックマン・コールターは、遺伝子検査の自動化を進めています。最新の全自動検体前処理装置であるSPRI-TEは、遺伝子検査の前処理工程の自動化と標準化を推進するために開発されました。独自の核酸抽出試薬により、遺伝子検査の測定精度確保に必要となる『再現性』と『高純度』を追及しました。さらに、核酸精製の自動化に定評のあるSPRI磁性ビーズの使用により、遺伝子検査の進展に伴って検体が増加する一方で、依然として核酸抽出が困難で自動化も難しかったFFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋)組織からの自動抽出処理を実現しました。全血からのゲノムDNA抽出精製や、全血・血しょう・血清・ウイルス輸送培地からのウイルス核酸の抽出にも対応します。全自動検体前処理装置SPRI-TEにより、遺伝子検査に新たなソリューションを提供します。

