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平成25年度
日臨技中部圏支部 医学検査学会(第52回) 報告

三重県総合文化センターにて行われた学会にて、
「骨粗鬆症診断における検査値の読方〜臨床のコツと落とし穴〜」と題して、ランチョンセミナーをいました。
会場は満席に近い入りとなり、多くのお客様にご来場いただきました。
演者の鈴木敦詞先生(藤田保健衛生大学医学部)は、超高齢化社会のなかで急増している骨粗鬆症の基礎知識から、臨床の現場での骨粗鬆症診断のポイント、高齢者の方やその他疾患をもつ患者の方を診察される際の注意事項、骨形成マーカーと骨代謝マーカーの検査値の見方など実例を交えて詳しくご説明していただきました。
また、診察に来られた方に投薬を開始しても、検査結果を知らせるのが数ヶ月後の診察時であるため、検査を院内で行うことが出来れば、診察当日の検査結果に基づいた効果的な治療計画を立てることが出来るとお話しされていました。
特に、骨形成マーカーBAPや骨吸収マーカーTRACP-5bが腎機能の影響を受けにくく、高齢者の方の診断にも有用であるとご説明いただきました。
ご来場いただきましてありがとうございました。

演者 鈴木敦詞 先生満席の会場座長 可児里見 先生

  • 日         時
  • 2013年11月23日(土) 11:50〜12:50
  • 会         場
  • 三重県総合文化センター 第2会場  MAP
  • 演         題
  • 骨粗鬆症診療における検査値の読み方
    〜臨床のコツと落とし穴〜
  • 演         者
  • 鈴木 敦詞 先生
    藤田保健衛生大学医学部 内分泌・代謝内科 准教授
  • 座         長
  • 可児 里美 先生
    名古屋市立大学病院 中央臨床検査部
  • セ ミ ナ ー
    概         要
  • 超高齢社会の進行に伴い、骨粗鬆症をはじめとした筋骨格系疾患の予防と治療とが、健康寿命の延伸に不可欠であることが明らかとなってきた。その一方、骨粗鬆症・生活習慣病のように「イベント発生を防止するための疾病管理」においては、治療が奏効している患者ほど治療の恩恵を実感しにくいという矛盾を生じがちである。それは治療効果によりイベントが発生しないのか、それとも治療を行わなくともイベントが発生しないのかについて、個々の症例では判別の方法がないからである。この問題を解決するために用いられるのが、真のエンドポイントとの科学的な関係が証明されているような生物学的指標、いわゆるサロゲートマーカーである。すなわち、慢性疾患患者の診療においては、臨床検査値・画像検査により、治療の必要性と有効性とを数値化し実感してもらうことが、アドヒアランス向上にとり極めて重要となる。

    我が国の骨粗鬆症診療は、骨量測定装置の普及と共に、骨代謝マーカーの測定が保険収載された極めて恵まれた環境にある。臨床の現場では、骨型アルカリホスファターゼ(BAP)、インタクトI 型プロコラーゲンNプロペプチド(PINP) などの骨形成マーカーと、骨型酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ5b(TRACP-5b)、I 型コラーゲン架橋N- テロペプチド(NTx)などの骨吸収マーカーとのバランスにより病態を把握することが治療方針の決定につながり、また患者アドヒアランスの向上につながる。同時に高齢者では、他疾患の合併の可能性を常に考慮すべきであり、続発性骨粗鬆症の除外診断の上でも臨床検査値の評価は重要である。本セミナーでは、日本骨粗鬆症学会の骨代謝マーカー適正使用ガイドライン(2012年版)に基づき、各々の骨代謝マーカーの位置づけを概説すると共に、実際の症例を紹介しながら、臨床の現場での骨代謝マーカーの読み方のポイントについて解説する。また、骨代謝マーカーのみならず、骨系統疾患を疑い診療する際に用いられる検査値と、日常臨床で陥りがちな検査値の読み違えについても症例をまじえて解説する。(抄録より抜粋)



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