HOME > 血液検査コーナー > 「ネットで形態」 血液形態自習塾 > 第2部 > 2.実践的な観察・末梢血編

「ネットで形態」 血液形態自習塾 第2部
 末梢血・骨髄像の見方&考え方

難易度2.
1.リンパ球 2.多染性赤芽球 3.異型リンパ球 4.リンパ球
5.単球(上)、リンパ球(下)  6.変性リンパ球 7.ATL細胞

1, 2 は同心円状核であるが、クロマチン網工が異なるため別の細胞として同定される. 3.は大型で、細胞質の好塩基性は抗原刺激に反応した所見であり、4.とは異なる細胞である.
単球(上)とリンパ球(下)は類似細胞であるが、単球は核形不整が顕著でクロマチン網工が繊細、微細なアズール顆粒がポイントになる. 6.7は分葉傾向の類似細胞である. 6の核形不整は平坦状であり、7は盛り上がり状がうかがえる.しかし、確定診断には、7はHTLV-T抗体が陽性、CD4陽性、CD25陽性が所見になる.ちなみに6は変性リンパ球と同定した.


≪前のページへ目次ページへ次のページへ≫

 

ページトップ