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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第3部
 造血器腫瘍の診断〜ソフトに解析する戦略〜

白血病分類は今後どうなるの

FAB分類・WHO分類のメリット
@FAB分類のメリットは各病型をシステマチックに、しかもどこの検査室でも実施可能な実際に即して規定されていることにある。
AWHO分類のメリットは遺伝子異常など特殊検査から細胞起源を同定するため、病態の解明と相まって治療効果が一層上がることにある。
WHO分類の問題として
@実際の現場で分子生物学的検査が実施される施設が限定される。
A検査に時間を要し、治療開始前に結果が得られるとは限らない。
今後の行方
@FAB分類における急性骨髄性白血病(AML)の病型分類に使用されたM0〜M7の名称は形態像を理解する上で有効であり今も使用されています。
AWHO分類は、免疫表現型に病型と予後因子を予測する遺伝子異常を加え総合的に病態が記述されることは間違いないようです。

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