HOME > 血液検査コーナー > 「ネットで形態」 血液形態自習塾 > 第3部 > 7. リンパ性腫瘍の捉え方

「ネットで形態」 血液形態自習塾 第3部
 造血器腫瘍の診断〜ソフトに解析する戦略〜

わが国における主な成熟Bおよび成熟T細胞腫瘍の頻度

わが国のリンパ系腫瘍の統計(LSG.2000,Aoki R, et al.2008)では、成熟B細胞腫瘍が65〜69%、T/NK細胞腫瘍が25%を占めます。九州地区ではATLが多いために、九州地区を除けばB細胞腫瘍は75%になるそうです。体内のT細胞とB細胞数はほぼ同じともいわれますが、発生する腫瘍は  B細胞腫瘍の方が特別に多いようです。
わが国のリンパ系腫瘍における成熟B細胞腫瘍と成熟T/NK細胞腫瘍の頻度(2000年、2008年の文献)を示します。2008年の資料から、成熟B細胞腫瘍は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫が33.1%と最も多く、濾胞性リンパ腫18.3%の増加がみられます。一方、成熟T/NK細胞腫瘍は、成人T細胞白血病/リンパ腫が10.0%と最も多いようです。





≪前のページへ目次ページへ次のページへ≫

 

ページトップ