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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第2部
 末梢血・骨髄像の見方&考え方

血液細胞の基本構造を復習しましょう!(その2)

2. 核 nuclei

(1)クロマチン網工 chromatin net
(2)核小体 nucleolus
・核の中にクロマチンとはっきり分かれて、米粒のような小さな構造物をみることがある。
・青色〜帯紫青色に染着され、数にして1〜2個から3〜4個など色々である。
・通常、その周囲をクロマチンが粘着して、核小体の輪郭を示す場合がる。
この様は、骨髄芽球や単芽球などで顕著で、前赤芽球では不鮮明のことが多い。
・核小体は幼若細胞や白血病細胞に特徴的で、成熟傾向の細胞にはみられない。
(3)細胞質 cytoplasm
・核を取り巻く構造物である。
・幼若型は濃(薄)青色で、成熟型は淡橙色、紅橙色、灰色と様々な色調に染色される。
1)顆粒 granule
・細胞質内に散在する粒子群を顆粒と呼ぶ。
・(好)アズール顆粒、好中性顆粒、好酸性顆粒、好塩基性顆粒がある。
・好中性顆粒:好中球(St, Seg)、骨髄球〜後骨髄球 (二次顆粒)にみられる。
・好酸性顆粒:好酸球(エオジンに染着:赤橙色)、幼若好酸球にみられる。
・好塩基性顆粒:好塩基球(メチレン青に染着:紫青色)、幼若好塩基球にみられる。
2)封入体 inclution
・デーレ小体、ハウエルジョリー小体、アウエル小体など
3)空胞 vacuolation
・細胞質の一部が抜けてみえる。変性のものや脂肪異常などがある。

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