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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第2部
 末梢血・骨髄像の見方&考え方

末梢血液像の着眼点

末梢血に好中球が増加する場合に、左方移動(推移)と右方移動(推移)があります。
左方移動 shift to the left :好中球の桿状核球ないし分葉数の少ないものが正常より増した状態をいいます。
右方移動 shift to the right:正常より分葉数が多いもの(5〜6分葉以上)が増加した状態をいいます(巨赤芽球性貧血)。過分葉は6分葉以上とされますが、5分葉は健常人で2%程度みられ、それが3%以上存在すれば過分葉とする意見もあるようです。
左方移動には芽球や幼若顆粒球が出現する場合と骨髄球あたりまでが出現する場合があるようです。
前者は慢性骨髄性白血病(CML)でみられる病的なもの、後者は炎症などでみられる反応性のものです(私見)。
下図はいずれも左方移動のものです。

病的な左方移動 反応的な左方移動


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