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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第3部
 造血器腫瘍の診断〜ソフトに解析する戦略〜

5)急性単芽球性白血病(低分化型:M5a)

好塩基性の豊富な細胞質に明瞭な核小体をもつ単芽球が優位である。

  • 【所見】
  • 骨髄で単球系は全有核細胞(ANC)中80%以上を占め、そのなかで単芽球が80%以上増加したものが範疇となる。
  • PO染色は大半が陰性
  • EST染色は強陽性でNaF阻害にされる。
  • 頻度:成人3〜4% 、小児10%(腫瘤形成に本型が多い)

  • 【ポイント】
  • 骨髄で単球系が優位のなか、単芽球(核は類円形,核網は粗顆粒状,明瞭な核小体,好塩基性の細胞質に突起)が優位である。POは陰性が多く、NaF阻害ESTが陽性である。

単芽球はPO染色に陰性である。陽性は幼若顆粒球である。

単芽球はEST染色に強陽性でNaFに阻害される。



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