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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第3部
 造血器腫瘍の診断〜ソフトに解析する戦略〜

6)急性単球性白血病(分化型:M5b)

 

 前単球と単球が主体である。

  • 【所見】
  • 骨髄で単球系は全有核細胞(ANC)中80%以上を占め、そのなかで単芽球は80%未満で、前単球や単球の増加したものが範疇となる。
  • 前単球から顆粒を認めるようになる。
  • 骨髄で単球系は80%(NEC)以上で単芽球は80%(全単球)以下である。
  • 分化傾向強い。
  • PO染色:陰性〜弱陽性
  • EST染色は強陽性でNaFに阻害される。

  • 【ポイント】
  • 骨髄で単球系が優位のなか、前単球(核は不整、核網はやや繊細、微細のアズール顆粒)と単球(核分葉、核網は繊細)が占める。

 単球系はPO染色に陰性が多く、一部に
 弱陽性である。

単球系はブチレートEST染色に陽性である。



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