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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第3部
 造血器腫瘍の診断〜ソフトに解析する戦略〜

9)急性巨核芽球性白血病(M7)

染色性が異なる巨核芽球(上段の5個と
下段の1個の芽球)がみられる。

  • 【所見】
  • 骨髄の巨核芽球は20%以上
  • 芽球は大小不同性で淡染と濃染状核が混在することが多い.好塩基性の細胞質には蕾状,水泡状(bleb, bud)の突起がみられる。
  • PO染色:陰性
  • EST(α-NA)染色:陽性(び慢性)
  • ACP染色:限局性陽性
  • CD41,CD42,CD61(+)、電顕PPO(+)
  • 頻度:成人1〜2%、小児10%

  • 【ポイント】
  • 芽球は多様性で、2つの染色性や突起を有するものが特徴的である。

巨核芽球は小型で核形不整、核網は粗荒で、細胞質には突起がみられる。

巨核芽球はACP染色に限局性の陽性がみられる。また、アセテートEST染色に
び慢性の陽性である。



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