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ベックマン・コールター三島事業場(静岡県)日本から世界へ発信する 三島品質 環境と調和し、高品質を追求する製造・開発拠点

“着荷品質”への強いこだわり                             ───製造:アセンブリグループ 太田宏氏

安心安全のモノづくりをモットーに
安心安全のモノづくりをモットーに

太田氏は「何よりも優先しているのは『着荷品質』だ」と強調。つまり、製品納入時の品質を最高の状態とするため、「外観の小さな傷ひとつですら見逃さないように、常に意識している」と説明する。その品質の高さは、世界中で高く評価されているという。

同事業場では、“安全安心のモノづくり”をモットーに、法令遵守はもちろん高品質実現のためのシステムや様々な基準を導入。作業者の“技能”についても意識的だ。例えば、装置組み立てを担当する従業員は、毎日専用の機械でネジ締めの力加減を計測し、自らの状態を確認して“較正”している。年一回は技能知識の確認を行うなど、余念がない。

また、営業・サービス部門を通じて寄せられたユーザーからの意見は、同事業場にある品質・開発部門が吸収。素早く製造部門にフィードバックするため、迅速な対応が可能だという。こうした機能が三島事業場に集約されているのも特徴のひとつだ。

「製造現場を是非、見学して欲しい」と話す太田氏の言葉には、社員一丸となって品質の維持・向上に取り組んでいる事による自信がにじむ。

顧客の声、直接聴き開発へ                             ───開発:アプリケーショングループ 和田匡暁氏

顧客の声を直接聞き開発へ活かす
顧客の声を直接聴き開発へ活かす

三島事業場には機器のトレーニング施設が併設されており、研修に訪れるユーザーの時間が許す限り、開発者が直接感想や要望を聴いている。「とりわけユーザーの声には、説得力がある」と話す和田氏は、今年発売した生化学自動分析装置「AU5800」にもユーザーの声を反映した機能が多くあると説明。開発者育成や新製品の開発のため、病院に2〜3週間滞在し、実際の検査現場で深く実情を理解する事によって、運用性の高い装置開発のアイデアを生み出すこともあるという。

また、「日本のユーザーの高い要求レベルに応えるため、機種間差や個体差を出さないよう、複数装置での厳しいデータチェックにも取り組んでいる」と話す。検体の微量分注、処理能力の向上などの主たる機能を高める一方で、このような点への配慮も欠かさない。

現在ベックマン・コールターでは、生化学以外の分野の製品でも三島事業場で蓄積した技術・ノウハウを積極的に活用しているという。日本の開発者の「お客様のニーズを製品に反映したい」という想いが育んだ技術やノウハウが、また新たな花を咲かせようとしている。

環境と調和し、企業責任を果たす                             ───総務統括部門 中村紀行氏

堅型蓄熱槽などの設備で環境配慮
竪型蓄熱槽などの設備で環境配慮

「三島事業場の取り組みを、直接見ていただきたい」─。中村氏が話すのは、徹底的な環境への配慮や“魅せる事業場”といった取り組みの事だ。

環境への配慮としては、ISO14001を体系的に運用するほか、夜間電力を利用した高効率竪型蓄熱槽や空調の集中制御、雨水の再利用といった最新設備を活用。廃棄物については「捨てればゴミ、分ければ資源」を徹底し、リサイクル率99%以上を達成している。また、河川清掃のボランティアといった地域貢献活動にも意欲的に参加し、地域の方々との交流を大切にしているという。

一方、“魅せる事業場”として積極的に見学者を受け入れている。見学来場者は、3年間で2000人を超えた。管理が行き届いた製造現場や、環境対応への真摯な取り組みを間近で見る事により、「責任を持って生産活動をしている事を知り、共感していただきたい」と中村氏は話す。

同事業場から見る、富士山と駿河湾は絶景だという。この恵まれた環境との調和を追求し、高品質の製品製造・開発のために汗を流す同社員の姿は、熱意に満ちている。

(The Medical & Test Journal 2010年12月11日 第1141号掲載)

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