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第7回 問題と解答

問題

CASE 1-4における 1〜7の細胞同定を行ってください。

 


各設問の選択細胞
1.骨髄芽球
2.前骨髄球
3.骨髄球
4.後骨髄球
5.桿状核球
6.分葉核球
7.好酸球
8.好塩基球
9.単芽球
10.前単球
11.単球
12.巨核芽球
13.前赤芽球
14.好塩基性赤芽球





解説

今回のねらい

今回から顆粒球系を中心に同定へ挑戦してみたいと思います。顆粒球系は好中性、好酸性、好塩基性が範疇になりますが、奇麗な塗抹はもちろんですが、顆粒の出現は診断を左右することがありますので華麗な染色はここでも不可欠です。
同定にはまずは顆粒球系の分化・成熟過程を知ることであり、それには「血球の成熟に伴う一般的原則」(Diggs.1956)を基本にして同定することが戦法かもしれません。Diggsの説を参考にして整理してみました。

  • 細胞の大きさはだんだん小さくなる。(前骨髄球は最大)
  • 核は類円形から固有の形になる。
  • 核網は繊細から粗になる。
  • 核小体は明瞭から不明瞭そして消失する。
  • 細胞質は好塩基性から固有の色調になる。
  • 顆粒は非特異(一次・アズール)から特異(二次)的になる。

 

  • Case1(PB-MG1000)
    case1
  • 細胞1
    【選択細胞】  6.分葉核球
    【解説】  核のくびれがみられ、一部重なっているようであり、クロマチン結節が強いことから分葉核球と同定しました。
    細胞2
    【選択細胞】  8.好塩基球
    【解説】  核は分葉傾向のため細胞1と類似しますが、クロマチンは不鮮明で顆粒が青紫色であることから好塩基球と同定しました。
    細胞3
    【選択細胞】  1.骨髄芽球
    【解説】  N-C比は高く(80%以上)、核は類円形、クロマチンは繊細で核小体を認め、細胞質には中等度の好塩基性がみられることから芽球を考え、骨髄芽球と同定しました。

 

 

  • Case1(PB-MG1000)
    case1
  • 細胞4
    【選択細胞】  13.前赤芽球
    【解説】  大型でCASE1の骨髄芽球よりも大きく、核はほぼ円形で中心性、核小体はあるようですが不鮮明です。 細胞質は強度の好塩基性がみられますが、11時方向には僅かにゴルジ野がみられるようです。 また、舌状やこぶ状の突起がみられます。
    以上の所見から前赤芽球と同定しました。
    細胞5
    【選択細胞】  5.桿状核球
    【解説】  核は棒状でくびれがあるが分葉はみられず桿状核球と同定しました。

 

 

  • Case3(PB-MG1000)
    case1
  • 細胞6
    【選択細胞】  10.前単球
    【解説】  大きさや性質から細胞7と鑑別を要する細胞になります。N-C比は低く(80%以下)、核は中心性で一部に不整がみられ、クロマチンは繊細で核小体を認めます。 細胞質は弱度の好塩基性に微細顆粒がみられます。
    以上の所見から前単球と同定しました。

 

 

  • Case4(PB-MG1000 )
    case1
  • 細胞7
    【選択細胞】  2.前骨髄球
    【解説】  N-C比は低く(80%以下)、核は偏在性で類円形、クロマチンは粗顆粒状で核小体を認めます。細胞質は弱度の好塩基性に粗大顆粒がみられます。
    以上の所見から前骨髄球と同定しました。細胞6と細胞7は同定所見がすべて異なりますのでポイントを押さえましょう。

 

 

 

 



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