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第12回 問題と解答

問題

第12回
CASE 1-4における 1〜 5の細胞同定を行ってください。

各設問の選択細胞
1. 骨髄芽球
5. 単芽球
2. 前骨髄球
6. 前単球
3. 骨髄球 4. 後骨髄球



解説

今回のねらい

今回は骨髄芽球から増殖・分裂能をもつ骨髄球までの同定を試みました。芽球は一般にN-C 比が高く、核網(クロマチン)は繊細で明瞭な核小体が特徴です。前骨髄球に分化すると、核は偏在で核網は顆粒状を呈して、細胞質には多少の好塩基性を呈し、そしてゴルジ野の発達が特徴です。
骨髄球になると、核は小さくなり、核網は粗鋼へ移行し、細胞質には二次顆粒が出現するようになります。病的芽球を同定し得るのはアウエル小体の存在になりますので、そのような疾患では標本全体を観察し、アウエル小体を見つることが重要になります。 それは、急性骨髄性白血病(AML)の診断につながるからです。これら三者の分化段階には移行型の細胞が出現しやすく、そのような場合は判定基準に基づき、同定した上で成熟傾向の要素を持っているようであれば成熟傾向へと分類した方が望ましいと思われます。

(問題)
CASE 1-4における 1〜5の細胞同定を行ってください。

(各設問の選択細胞)
1.骨髄芽球、2.前骨髄球、3.骨髄球、4.後骨髄球、5.単芽球、6.前単球

 

  • Case1(BM-MG1000)
    case1
  • (正解と解説)
    【正解】  1. 骨髄芽球
    【解説】 
    細胞径16μm 大ですが、全般に赤血球に押しやられているので実際はもっと大きいことが予想されます。 そのなかでN-C 比は高く、核網(クロマチン)は繊細で一部に核小体を認めることで骨髄芽球と同定しました。 これらの形態像から単芽球は否定されます。

 

 

  • Case2(BM-MG1000)
    case2
  • (正解と解説)
    【選択細胞】  2. 前骨髄球  3. 前骨髄球
    【解説】 
    細胞径18〜20μm の大型で、双方とも核は偏在し、細胞質は豊富でゴルジ野がみられ、3.には独特のアズール顆粒を多数認め、前骨髄球と同定しました。 2.は三時方向にアズール顆粒を数個認めますが全般には低顆粒気味で、上記の形態像から3.と同じ前骨髄球と同定しました。

 

 

  • Case3(BM-MG1000)
    case3
  • (正解と解説)
    【選択細胞】  4. 骨髄球
    【解説】 
    細胞径は22μm大の大型細胞ですが、大きさの割には核は小さく、核網もやや粗鋼気味であることから前骨髄球よりも成熟傾向に向かっていることが予想され骨髄球と同定しました。

 

 

  • Case4(BM-MG1000)
    case4
  • (正解と解説)
    【選択細胞】  5. 骨髄芽球
    【解説】 
    細胞径23μm 大の大型で、N-C 比はやや高く、核網は繊細で明瞭な核小体をもち、しかもアウエル小体も認められることより骨髄芽球(病的・白血病の性格をもった芽球)と同定しました。

 



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