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第23回
CASE 1の細胞像を確認して1 〜 10の細胞の同定を行ってください。

  • Case1
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  • BM-MG×1000
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  • BM-MG×1000

CASE 1の選択細胞
@ 骨髄芽球
E 分葉核球
A 前骨髄球
F リンパ球
B 骨髄球
G 単球
C 後骨髄球
H 好塩基球
D 桿状核球
I 好酸球



CASE 2の細胞像を確認して1 〜 9の細胞の同定を行ってください。

Benzidine base法

  • Case2
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  • PB-PO×1000
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  • PB-PO×1000

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  • PB-PO×1000
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  • PB-PO×1000

CASE 2の選択細胞
@ リンパ球
D 好中球
A 単球
E 幼若顆粒球
B 好酸球
F 赤芽球
C 好塩基球



今回のねらい

今回は、骨髄の顆粒球系細胞の鑑別と末梢血のPO染色の読み方です。顆粒球系の分化・成熟については、以前にも示しました通りDiggsら(1956)の“血球分化・成熟に伴う一般的原則”に従って同定しましょう。しかし、巨核球系細胞は白血球系や赤血球系とは異なる分化・成熟を示します。また、特殊染色(細胞化学染色)は、正常な血球細胞の染まり方を理解しないと応用できません。今回のシリーズでは特殊染色の判定について挑戦していきます。




解説

  • (BM-MG×1000)Case1
    case1
    (BM-MG×1000)
    case1
  • (正解と解説)
    【正解】1. 分葉核球、2. 単球、3. 骨髄球、4. 桿状核球、
    5. 多染性赤芽球、6. 骨髄芽球、7. 前骨髄球、8. リンパ球、
    9. 単核、10. 分葉核球

    【解説】 
    2. の細胞は、リンパ球にも見えますが核の11時方向に僅かですが切れ込みがあり、細胞質は11時方向には尾ひれのように広く見えるため、単球と同定しました。
    3. の細胞は、淡青色の細胞質と核小体らしきものが見えることから前骨髄球と思われますが、大きさが桿状核球と同じ大きさであること、核は偏在傾向ですが9時方向周辺には僅かに間隙がみえることから完全な片寄りでなく、分化傾向にある骨髄球と同定しました。
    5. の細胞は、あえて選択細胞を記載しませんでしたが如何に同定されましたか。これは赤血球に押し潰されて委縮しているように見えますが多染性赤芽球と同定しました。
    8. の細胞は、2. の細胞と類似していますが、小型でクロマチンは粗鋼、細胞質は狭く淡青色を呈していますのでリンパ球と同定しました。
    7. の細胞は、3. の細胞と類似していますが大型で核は偏在傾向、クロマチンはやや繊細で核小体を有し、粗大なアズール顆粒が確認できますので前骨髄球と同定しました。



  • (BM-MG×1000)Case2
    case2
    (BM-PO×1000)
    case2
    (BM-PO×1000)
    case2
    (BM-PO×1000)
    case2
  • (正解と解説)
    【正解】1. 幼若顆粒球、2. 赤芽球、3. 好中球、4. 好中球、
    5. リンパ球、6. 好塩基球、7. 好酸球、8. 単球、9. 単球

    【解説】 
    末梢血における正常細胞のPO染色像です。まず陽性群と陰性群に分けてみましょう。陽性群は顆粒球系細胞が該当し、好中球、好酸球が陽性を示しますが好塩基球は陰性です。好塩基球はもともと陽性を示しますが、水溶性顆粒のために染色工程で顆粒が溶出して陰性化すると思われます。
    好酸球は好中球より強く陽性を示し、内因性PO活性が強いために時間経過した標本(古い標本)においてもPO活性が陽性を示すことがあります。
    陰性群はリンパ球と単球が該当しますが、単球では弱陽性を示すこともありますので認識しておく必要があります。



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