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「ネットで形態」 マンスリー形態マガジン

第28回 問題と解答

問題

問題 1
CASE 1 〜 4における細胞像を確認して1-7の細胞の同定を行って下さい。

問題 1の選択細胞
@ 骨髄芽球 A 前骨髄球 B 骨髄球 C 桿状核球
D 分葉核球 E 単芽球 F 前単芽球 G 単球
H 前赤芽球 I 好塩基性赤芽球 J 多染性赤芽球



問題 2
CASE 5 は、骨髄像のエステラーゼ二重染色です。陽性細胞は何の細胞で染色に使用される基質は何ですか。またどの病型の診断に有効となりますか。

  • Case5
  • 拡大
  • BM-EST二重染色×1000

CASE 5 の回答
1). 基質名は、入力することは出来ませんのでメモをお取りください。
2). 陽性細胞 (1.2) については、入力することは出来ませんのでメモをお取りください。
3). 病型については、入力することは出来ませんのでメモをお取りください。



今回のねらい

今回は、MG染色の所見として骨髄における鑑別細胞を提示しました。また、特殊染色ではエステラーゼ(EST)染色を提示しました。EST染色では、細胞化学染色の原理であるアゾ色素法として使用される基質や発色剤(ジアゾニウム塩)を知ることと、非特異的や特異的とされる所以を知ることも重要であります。




解説

  • (PB-MG×1000)Case1
    case1
    (PB-MG×1000)Case2
    case2 (PB-MG×1000)Case3
    case3 (PB-MG×1000)Case4
    case4
  • (正解と解説)
    【正解】
    1. @ 骨髄芽球      2. C 桿状核球      3. G 単球
    4. D 分葉核球      5. A 前骨髄球      6. J 多染性赤芽球
    7. H 前赤芽球

    【解説】 

    1.の細胞は骨髄芽球、7.の細胞は前赤芽球と同定しました。これらは各系統の最も未熟型ですが、細胞形態は異なり、前赤芽球の方が大きくなります。骨髄芽球の核網工(クロマチン網工)は、繊細網状で核小体が浮き出てみえますが、これはクロマチンが骨髄芽球の核小体の周囲を取り囲むために浮き出て見えるようです。また、前赤芽球の核小体は、中央にあるようで沈んで見えますが、骨髄芽球のような習性がないため、沈んで見えると言われています。尚、前赤芽球の核形は、ほぼ円形で細胞質は広くて好塩基性が特徴のようです。
    5.の細胞は前骨髄球と同定しました。ゴルジ野は不明瞭ですが、核の偏在性と広い細胞質は軽度の好塩基性と大型なアズール顆粒を豊富に含んでいます。2.の細胞は桿状核球と同定しました。3.の細胞は、2.と類似していますが大きく、核網工はやや繊細で灰青色の細胞質には微細なアズール顆粒が僅かに見られることから単球としました。また、4.の細胞は、分葉核球の核のくびれが見られることから分葉核球とし、6の細胞.は、多染性赤芽球と同定しました。



  • (BM-EST二重染色×1000)Case5
    case5
  • (正解と解説)

    【解説】

    CASE 5の1.の細胞は単球系細胞、2.の細胞は顆粒球系細胞と同定しました。エステラーゼ染色は、使用する基質の名称から命名されております。単球の染色にはα-ナフチールブチレートとα-ナフチールアセテートが用いられ、前者をブチレートエステラーゼ染色、後者をアセテートエステラーゼ染色と呼びます。また、顆粒球の染色には、ナフトールAS-Dクロロアセテートを用いてクロロアセテートエステラーゼ染色と呼んでいます。
    エステラーゼ二重染色には、ブチレートエステラーゼとクロロアセテートエステラーゼが用いられますが、二重染色の有効性はMG染色で顆粒球系と単球系が混在する急性骨髄単球性白血病(AML-M4)や慢性骨髄単球性白血病(CMML)などの病型診断に有効です。



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