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「ネットで形態」 マンスリー形態マガジン

問題

第37回
問題 1
CASE A〜Dにおける末梢血液像の細胞同定をリストより選択してください。

選択細胞
@ 桿状核球 A 分葉核球 B 好酸球
C 好塩基球 D リンパ球 E 異型リンパ球
F 異常リンパ球 G 単球



問題 2
末梢血液に図のような芽球が多くみられました。
そのペルオキシダーゼ染色ですが設問に答えてください。

設問1
@ リンパ芽球が染まっている A 単芽球が染まっている
B 巨核芽球が染まっている C 骨髄芽球が染まっている
設問2
@ 急性リンパ性白血病を疑う A 急性単球性白血病を疑う
B 急性巨核球性白血病を疑う C 急性骨髄性白血病を疑う



今回のねらい

あちらこちらで新任の血液担当技師さんが顕微鏡とにらめっこしている様子が窺えそうです。学生教育とは異なった実践の日々に戸惑いを抱えながら日々検査に励んでいることでしょう。あこがれの先輩技師さんのご指導を仰いで成果をあげるように頑張ってください。
本マンスリーマガジンはそのような方を対象としたデータベースですので今年度も細胞形態の基本から取り組んでいきますので、一人でも多くの“血液形態すきすきグループ”が増えることを祈りながら1年間お付き合いください。しばらくは末梢血液像の細胞同定に挑みます。

 




解説

  • ( PB-MG ×1000 )Case1

    ( PB-MG ×1000 )CaseB

    ( PB-MG ×1000 )CaseC
    ( PB-MG ×1000 )CaseD
  • (正解と解説)
    【正解】

    (CASE A) 1-A.分葉核球, 2-D.リンパ球, 3-D.リンパ球
    (CASE B) 1-D.リンパ球, 2-D.リンパ球
    (CASE C) 1-A.分葉核球, 2-A.分葉核球, 3-@.桿状核球
    (CASE D) 1-G.単球, 2-C.好塩基球

    【解説】

    (CASE A)
    1.核のくびれ(7時方向)とクロマチンの結節が強いことより分葉核球に同定しました。
    2.N/C比は低く、核は類円形で、クロマチン網工は粗鋼で平坦状、細胞質は淡青色で、アズール顆粒が散見されることよりリンパ球(顆粒リンパ球)に同定しました。
    3.2.と同様でリンパ球に同定しました。
    (CASE B)
    1.上述したものと同様にリンパ球(顆粒リンパ球)に同定しました。 2.大きさは16μmを超えることで異型リンパ球に同定したいところです。異型リンパ球とは抗原刺激を受けたリンパ球であり、16μm以上の大きさと細胞質の好塩基性が特徴のようです。
    本細胞は細胞質の淡青色はリンパ球の様相であることより大リンパ球に同定しました。

    (CASE C)
    桿状核球と分葉核球は好中性顆粒球における成熟の最終段階ですが、核の形状、クロマチンの結節の程度は大きく変わります。
    1.核のくびれ(分葉)とクロマチンの結節が強いことより分葉核球に同定しました。 2.核の分葉とクロマチンの結節が強いことより分葉核球に同定しました。 3.核は湾入がみられバナナ状、ブーメラン状を呈し、核にくびれがみられないことやクロマチンの結節がさほど強くないことより桿状核球に同定しました。
    (CASE D)
    1.単球は大リンパ球(12~16μm)に比べ大型(13~21μm)で、核形不整がみられクロマチン網工は繊細で、細胞質に微細なアズール顆粒が充満してみえます。 2.14μm大の好塩基球で、紫赤色の粗大顆粒は水溶性の性質から染色の工程で抜けることが多く、残存する顆粒は核の上にも散見されることが特徴です。



  • ( PB-MG ×1000 )
  • (正解と解説)
    【正解】 

    [設問1] C.骨髄芽球が染まっている
    [説問2] C.急性骨髄性白血病を疑う

    【解説】 
    末梢血に出現した2個の芽球を提示しました。
    大型でN/C比が低く、核形不整はなく、クロマチン(核網)工は繊細で核小体を認めます。
    11時方向の芽球はPO染色に弱陽性がみられますので骨髄芽球が推測されます。
    単芽球にも類似していますが、クロマチン網工が繊細であることやPO染色に陽性のことが合致しません。本例は急性骨髄性白血病(AML-M1)の症例です。



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