第30回 「マンスリー形態マガジン」 2013年10月号

『 ふるさとを慕う 』

前 略

  「‥盆の休みに帰れなかった‥仕事に名を借りたご無沙汰‥」∗ おふくろに謝りたくて久しぶりに墓参りした息子の心境を歌にした「吾亦紅」の一句です。私もご多分に漏れず9月中旬久しぶりに郷里の大分に帰省しました。私は末っ子の三男坊で、帰省した夜は下の兄をはじめ親戚が集まり賑やかな一夜を過ごすことができました。両親はすでに居ませんが、昔のように一家団らんの温かい灯火を懐かしんだひと時でもありました。
  お陰様で兄弟皆元気で、上の兄は70歳を過ぎてゲートボール、下の兄は70歳を迎えて草野球に、私も65歳を過ぎて草野球やマラソンなどのスポーツに興じております。大病もせず健康な身体を授けてくれた両親に改めて感謝しております。
  さて、兄弟にはもう一つ共通の趣味があり、皆が絵画に興じております。長男は山水画の師範で指導者として活動し、下の兄は、県美術協会に所属し洋画部門で入選を果たしております。私も一応日本画(美人画)に親しんでおりますので、兄弟がそれぞれのジャンルで作品を製作しています。いつかは“兄弟展を‥”と意気込んではおりましたがもうこの年になってしまいました。帰省する度に共通の話題で盛り上がることが元気の証かも知れません。
  今回の帰省では、上の兄と毎日ジョギングで汗を流しました。故郷の街並みを二人で走りながら、ヤンチャだった頃の「ケンイチ」少年を思い出す瞬間でもありました。最近、“人生は後半が面白い”言われておりますが、ふるさとが私に気づかせてくれた今日この頃です。

∗「吾亦紅」(作詞:ちあき哲也 作曲:杉本眞人)

To be continued !

草々

形態マガジン号キャプテン 阿南 建一 




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問題

CASE 1~3における骨髄像を確認して1-9の細胞の同定を行って下さい。

1-1CASE 1

  • BM-MG×1000

1-2CASE 2

  • BM-MG×1000

1-3CASE 3

  • BM-MG×1000

好中球アルカリホスファターゼ(NAP)染色像を提示します。1-14の細胞の判読をしてリストより選択して下さい。

2-1CASE 4

  • BM-NAP×1000

2-2CASE 5

  • BM-NAP×1000

今回のねらい

今回は、MG染色の所見として骨髄像の細胞同定に挑戦します。造血細胞として白血球系、赤芽球系、また、非造血細胞も取り上げてみました。細胞化学染色ではNAP染色判定に挑みます。実際に陽性指数、陽性率を求めるようにそれぞれの細胞を判読してみて下さい。

解答・解説

  • (BM-MG×1000)Case1

    (BM-MG×1000)Case2

    (BM-MG×1000)Case3
  • (正解と解説)
    【正解】

    (CASE 1)1. ⑩前赤芽球 2. ⑫多染性赤芽球 3. ⑭形質細胞
    4. ⑤桿状核球

    (CASE 2) 5. ②前骨髄球 6. ⑫多染性赤芽球
    (CASE 3) 7. ⑥分葉核球 8. ⑨単球 9. ⑦好酸球

    【解説】 

    (CASE 1)
    赤芽球系細胞は、分化・成熟するに従い、小さくなり、最後には脱核します。1.の細胞は、最も大きく細胞質の強度な好塩基性と舌状の突起物が特徴である前赤芽球です。2.の細胞は、多染性赤芽球で旺盛なHb合成が窺えます。3.の細胞は、豊富な細胞質には好塩基性と大きな核周明庭(ゴルジ体)に富み、核の偏在と空砲を有するなどの所見から形質細胞と判定しました。4.の細胞は、核がバナナ状に湾曲した桿状核球です。
    (CASE 2)
    5.の細胞は、大型で核は偏在し、豊富な細胞質には粗大なアズール顆粒を有することから前骨髄球と判定しました。6.の細胞は、多染性赤芽球です。
    (CASE 3)
    7.の細胞は、核の分葉が不明瞭なことから分葉核球と判定しました。8.の細胞は、大型で核網工は繊細、核形不整が見られ、細胞質には二重構造(2時方向)が見られることから単球と判定しました。9.の細胞は、好酸球としました。



  • (BM-NAP×1000)Case4

    (BM-NAP×1000)Case5
  • (正解と解説)
    【正解】
    (CASE 4)
    1. ①幼若顆粒球 2. ②好中球(陽性) 3. ③好中球(陰性)
    4. ③好中球(陰性) 5. ③好中球(陰性) 6. ④好塩基球
    (CASE 5)
    7. ④好塩基球 8. ③好中球(陰性) 9. ②好中球(陽性)
    10. ④好塩基球 11. ④好塩基球 12. ③好中球(陰性)
    13. ④好塩基球 14. ④好塩基球

    【解説】 

    この症例は、慢性骨髄性白血病の症例でNAP染色の活性低値が確認できます。好塩基球では、NAP活性は陰性ですが、水溶性顆粒の性質から染色過程で顆粒が抜け出るため、細胞質には空胞が見られます。
    また、好塩基球は、好中球と大きさが同一ですので鑑別が難しい場合があり、核形と空胞が判定のポイントになります。



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