第120回「マンスリー形態マガジン」2021年4月号

『 夜明け前に散った最後のサムライ 』

 現在、変異ウィルスの感染拡大により非常事態宣言が発出されようとしています。私は、週二回の大学勤務のほかは、自宅でのホームワークを行っています。その中で、昨年上演が延期されていた「峠、最後のサムライ」劇場版(松竹)のロードショーが決定したことを知りました。この映画は、 “知られざる英雄” として「河井継之助」(かわいつぎのすけ)の生涯を描いたもので司馬遼太郎作の「峠」(1968)が原作だそうです。今回は、この河井継之助(以下継之助)にスポットライトを当てたいと思います。

 継之助は、1827年越後長岡市に生まれ腕白な少年期を経て、青年期には勉学に励む中で中国の陽明学(王陽明)を学び、その後長岡藩(約14万石)牧野家の家臣になります。その後、長崎、佐賀、江戸に遊学し、1866年には家伝の会計能力と西洋の知識を生かし藩政改革を行います。それは「庶民を豊かにすることで藩の財政を立て直す」という今で言う“カワイノミクス”でした。その結果、僅か1年で藩の余剰金9万9000両を残したそうです。時は大政奉還、そして戊辰戦争に突入します。長岡藩は新政府軍、幕府軍にもつかず仲介役を志し、一方で外国よりガトリング砲などの軍備増強を進めました。1867年継之助は新政府との間で「武装中立」を標榜しましたが、決裂して北越戦争が開戦しました。長岡藩(1,800兵)は、幕府に対する忠義と郷土を守るために新政府軍(5,000兵)と戦い、その戦さは約3ヶ月も続きましたが衆寡敵せず、敗戦することになります。軍事総監の継之助は左足に銃弾を受け、敗走中に破傷風を発症して1868年42歳の生涯を終えました。没後、戦さの中での一揆鎮圧や長岡の街が焼け野原になったことから継之助の評価には厳しいものもがありました。一方、継之助自身は、この戦さには一貫して関わらない「武装中立」を標榜しており、新政府軍の協議の中で軍資金の拠出や出兵などの理不尽な要求は、結局長岡藩が戦争に巻き込まれることになり、到底受け入れることが出来なかったのではと思われます。その後、1869年戊辰戦争は、函館戦争を経て終結することになり、日本は新しい時代を迎えることになりました。

 勝てば官軍負ければ賊軍と言われますが、己の正義を信じ、忠義と郷土のために立ち向った “知られざる英雄”継之助から私は多くのことを学びました。


  • 長岡市光輝院栄涼寺に眠る河井継乃助の墓標
    (河井継乃助記念館HP)


  • 当時では画期的な連射式の銃とされた「ガトリング砲」
    (河井継之助記念館HP)


  • 日本三大銘菓「越乃雪」(大和屋)佐久間象山、高杉晋作、岩倉具視、大隈重信、山本五十六らも好んだ越前和菓子
    (撮影:阿南.2021.1.5)


形態マガジン号キャプテン 阿南 建一


MAPSS-DX-202104-33


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今回のねらい

 今回の細胞編は、骨髄像において鑑別を要する細胞を出題しました。ズームアップしていますので、核質の構造、細胞質の色調・顆粒などの所見をじっくり観察してみてください。
 症例編は、幼児例でリンパ節生検捺印(スタンプ)標本のMG染色、PAS染色、ACP染色を提示しています。形態的所見にヒントがあるようですので細胞化学染色も参考に診断づけてください。また、形態診断に不可欠な検査所見や鑑別疾患についても考えてみてください。

問題

問題1

1-1<設問> 骨髄の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

1-2<設問> 骨髄の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

1-3<設問> 骨髄の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

1-4<設問> 骨髄の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

1-5<設問> 骨髄の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

1-6<設問> 骨髄の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

1-7<設問> 骨髄の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

1-8<設問> 骨髄の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

問題2

2-1この症例の形態所見から考えられる疾患は何でしょうか。 また、鑑別する疾患とそのポイントも考えてください。

【幼児】 発熱、リンパ節腫大、肝脾腫大(+)、増加する細胞:PO(-)
WBC 11,900/μL(Blast 0%)、Hb 12.8g/dL、Ht 39.0%、MCV 79.1fL、PLT 42.3万/μL、BM-NCC 14.5万/μL(Blast 0%)
*標本はリンパ節生検捺印標本です。

  • MG.400

  • MG.1000

  • PAS.1000

  • ACP.1000

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