第179回「三瀬村、山里のごちそう」 2026年6月号

編集コラム:三瀬村、山里のごちそう

 2026年4月2日、桜前線がちょうど見頃を迎えた佐賀県佐賀市の三瀬(みつせ)村を知人とドライブしました。わが町・糸島から三瀬村までは約25km、車でおよそ40分ほどの距離です。11時30分頃に到着し、まずは腹ごしらえに「一乃華(いちのはな)」で瓦そばをいただきました。古民家の趣ある佇まいと山あいのロケーションが素晴らしく、心が和みます。その後は三瀬峠周辺をのんびり散策し、川沿いに咲くソメイヨシノを眺めながら、故郷を思い出すような穏やかな時間を過ごしました。

 今回のお目当だった「北山の森のベーカリー ベルボアーズ(リョーユーパン)」にも立ち寄りました。店内には、自家製天然酵母や石窯で焼き上げた80~100種類ものパンが所狭しと並びます。三瀬の地下水とホシノ天然酵母を使い、時間をかけて丁寧に焼き上げられたパンはどれも魅力的で、くるみパンや栗あんぱん、かぼちゃパン、クリーム入りのパリッシュ、ブルーベリーブレッドとロデブなどがおすすめです。ついつい買いすぎてしまい、食卓で品評会を開くほどでした。

 三瀬村にはほかにも、濃厚な甘みが特徴のざる寄せ豆腐や「みつせ鶏」、新鮮な高原野菜、地元産の米を使ったおはぎ、風味豊かなみつせそば、伝統のやまびこみそなど、魅力的な特産品が多くあります。

 帰り道では「やさい直売所マッちゃん」に立ち寄り、赤みがかった橙色が美しい「麗紅みかん」を購入しました。帰宅後に味わってみると、果肉はずっしり詰まり、果汁も豊富で、爽やかな甘みが口いっぱいに広がります。薄皮のおかげでとても食べやすく、糖度12度以上の濃厚な風味と香りが楽しめました。特に優れたものは「はまさき」というブランド品として知られているそうです。

 佐賀県三瀬村はまだまだ魅力が尽きない場所です。これからもたびたび訪れて、いろいろ探索してみたいと思います。






2026年4月号の問題.  下記のご質問をいただきましたがどのようにお答えしますか。

【Q1】 前骨髄球にみられるゴルジ体は白くみえますが何か意味があるのでしょうか。また、ゴルジ体に含まれる成分と関係があるのでしょうか。
【助言1】 前骨髄球においてゴルジ体が白く見えるのは、染色法の特性によるものです。MG染色(メイ・グリュンワルド・ギムザ染色)は主にDNAやRNAなどの核酸に親和性を示すため、RNAを多く含む粗面小胞体は強く染色されます。一方、ゴルジ体は核酸をほとんど含まないためMG染色では染色性に乏しく、細胞質内で抜けたような白色領域として観察されます。この所見は前骨髄球や形質細胞に特徴的です。また、ゴルジ体はリン脂質や糖タンパク質に富むため、これらを標的とする鍍銀染色ではゴルジ体成分に銀が沈着するため、黒色構造として観察されます。

【Q2】 末梢血のMG染色で、好中球の顆粒が弱い好酸性色に染まることがあるのですが、染色工程に何か問題があるのでしょうか。
【助言2】 好中球の顆粒は一般にMG染色で中性色に染まるとされますが、厳密には僅かに好酸性に傾いているようです。そのため、好中球の顆粒が弱い好酸性(淡いピンク色)に染まることがあります。これは、好中球の特殊顆粒(二次顆粒)に含まれる塩基性タンパク質が、酸性色素であるエオジンと結合することによるものであり、必ずしも染色操作の異常を示すものではありません。ただし、好酸性が過度に強い場合には、染色液のpHなどの影響を考慮する必要があります。


    6月号の問題は、このページの下部にある問題の「3.モヤモヤ解消ラボ:血液形態Q&A」をご覧ください。
    「ワンポイントアドバイス」は「 モヤモヤ解消ラボ:血液形態Q&A」にリニューアルいたします。

    形態マガジン号キャプテン  阿南  建一

    MAPSS-DX-202605-21

    著作権について

    今回のねらい

    「細胞同定ナビ」(新規)では、骨髄のMG染色において鑑別が必要な細胞について学びます。
    「モヤモヤ解消ラボ:血液形態Q&A」(従来:ワンポイントアドバイス)では、前骨髄球や形質細胞に特徴的にみられるゴルジ体が、なぜMG染色で染まらないのか、その理由や含有物質、適した染色法について解説します。さらに、好中球が弱い好酸性に染まる理由についても説明します。
    なお、2026年6月号よりコーナーを一部リニューアルし、「編集コラム」「細胞同定ナビ」「症例鑑別(記述式)」「モヤモヤ解消ラボ:血液形態Q&A」の4つの構成でお届けします。従来同様、日々の業務や学習にお役立てください。

    問題

    1. 細胞同定ナビ

    1-1骨髄像の細胞同定を行ってください。

    • BM-MG.1000

    1-2骨髄像の細胞同定を行ってください。

    • BM-MG.1000

    1-3骨髄像の細胞同定を行ってください。

    1-4骨髄像の細胞同定を行ってください。

    • BM-MG.1000

    2. 症例鑑別(記述式)

    2-1AとBのうち、どちらが慢性骨髄性白血病の骨髄像ですか。その理由と診断を裏付ける検査をお答えください。

    A. 50代:WBC 128×10^9/L, RBC 4.87x10^12/L, Hb 14.3g/dL, Ht 44.7%, PLT 459x10^9/L, BM-NCC 624×10^9/L
    B. 40代:WBC 50.8×10^9/L, RBC 3.25×10^12/L, Hb 8.2g/dL, Ht 24.9%, PLT 97×10^9/L, BM-NCC 506×10^9/L

    3. モヤモヤ解消ラボ:血液形態Q&A

    3-1下記のご質問をいただきましたがどのようにお答えしますか。

    Q1. 巨赤芽球性貧血ではMCVが120fLを超えることを経験しますが、110fL前後でもみられることはありますか。

    3-2下記のご質問をいただきましたがどのようにお答えしますか。

    Q2. VB12と鉄欠乏が発生すると、小型と大型赤血球が混在することはありますか。その場合MCVやRDW(追加)には変化が起こりますか。

    これから先のページでは、医療関係者の方々を対象に医療機器・体外診断薬等の製品に関する情報を提供しております。当社製品を適正に使用していただくことを目的としており、一部の情報では専門的な用語を使用しております。
    一般の方への情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承ください。

    医療関係者の方は、次のページへお進みください。
    (お手数ですが、「進む」ボタンのクリックをお願いします)