第180回「水晶彫りの丹心窯」 2026年7月号

編集コラム:水晶彫りの丹心窯

 風薫る季節、今年も「第68回波佐見陶器まつり」が4月29日~5月5日に開催され、来場者数約26万人という盛況のうちに閉幕しました。「波佐見焼」は長崎県波佐見市で生産されており、佐賀県有田町の「有田焼」の産地から、バスで約30分の距離にあります。私は毎年「有田陶器市」に足を運んでいましたが、今年は5月2日に、4回目となる波佐見陶器まつりへ出かけました。今回も愉快な仲間たち8人と現地集合という企画でした。会場は「やきもの公園広場」を中心に数か所へ集約されており、見て回りやすい一方で、多くの来場者で賑わい、人混みに少々疲れるほどでした。

 そんな疲れを癒してくれたのが、水晶彫りで知られる「丹心(たんしん)窯」との出会いです。白磁に宿る水晶のような透明感がとても上品で、コーヒーカップとケーキ皿、マグカップを購入しました。1980年(昭和55年)創業の波佐見焼の窯元「丹心窯」の水晶彫りは天草産の上質な白磁生地に小さな穴を彫り、そこへ秘伝の粘土を詰めて焼成することで、水晶のような輝きと透明感を生み出す独自技法です。手彫りによる繊細な加工に加え、1,300度の高温で2回焼成するなど、一つひとつ丁寧に手間ひまかけて作られています。また、46年にわたり受け継がれてきた窯の作風と技法を大切にしながら、現代の生活様式に調和する水晶彫りにも挑戦されているようで、大変印象に残りました。

 来年もぜひ再び訪れてみたいと考えております。




白磁に宿る水晶のような透明感が美しい、とても上品なコーヒーカップとケーキ皿、
そしてマグカップを揃えました(撮影:阿南.5月2日)

7月号の問題は、このページの下部にあります。
 1. 細胞同定ナビ
 2. 症例鑑別(理由記述式)

 3. モヤモヤ解消ラボ:血液形態Q&A

形態マガジン号キャプテン  阿南  建一

MAPSS-DX-202607-31

著作権について

今回のねらい

今回で第180回を迎えました。2026年6月号より、各コーナーをリニューアルし、新たな内容でお届けしております。
「編集コラム」(名称改め)は、現代の視点と過去へのタイムスリップを織り交ぜながら、ときには五感による描写も交え、素人ながらの目線で表現していきたいと思います。
「細胞同定ナビ」(名称改め)は、末梢血液像および骨髄像における“鑑別を要する紛らわしい細胞の判読”に挑むコーナーです。今回は骨髄編をお届けします。
「症例鑑別(理由記述式」(新設)は、類似する疾患の細胞像を並列して提示し、設問に対する疾患を選択するとともに、その理由を言語化するコーナーです。今回は、慢性骨髄性白血病(CML)をテーマとしました。
「モヤモヤ解消ラボ:血液形態Q&A」(名称改め)は、研修会などで寄せられた質問の中から毎回2題を取り上げ、翌月号で解説するコーナーです。今回は、巨赤芽球性貧血におけるMCVの評価と、そこに鉄欠乏が合併した際の赤血球形態の変化について取り上げます。

問題

1. 細胞同定ナビ

1-1骨髄像の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

1-2骨髄像の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

1-3骨髄像の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

1-4骨髄像の細胞同定を行ってください。

  • BM-MG.1000

2. 症例鑑別(理由記述式)

2-1AとBのうち、どちらが巨赤芽球性貧血の骨髄像ですか。その理由と診断を裏付ける検査をお答えください。

A. 60歳代: WBC 3.7×10^9/L, RBC 1.84×10^12/L, Hb 8.0g/dL, Ht 24.7%, PLT 83×10^9/L, BM-NCC 375×10^9/L
B. 60歳代: WBC 2.4×10^9/L, RBC 2.36×10^12/L, Hb 7.6g/dL, Ht 24.7%, PLT 96×10^9/L, BM-NCC 304×10^9/L

  • BM-MG.600

3. モヤモヤ解消ラボ:血液形態Q&A

3-1下記のご質問をいただきましたがどのようにお答えしますか。

Q1. 伝染性単核球症では、EBVはB細胞に感染するにもかかわらず、末梢血に出現する異型リンパ球の主体はCD8陽性T細胞とされています。この現象はどのような免疫応答によるものなのでしょうか。また、EBVに完成したB細胞は体内でどのような運命をたどるのでしょうか。

3-2下記のご質問をいただきましたがどのようにお答えしますか。

Q2. 異型リンパ球(反応性リンパ球)の形態について教えてください。特に細胞質の好塩基性が強くなる理由や細胞質に顆粒を認める場合の意義(アグレッシブNK細胞白血病との鑑別)、また軽度の核形不整がみられる機序を教えてください。

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