福岡県太宰府市の「太宰府天満宮」が世紀の大改修を終え、本殿が2026年9月19日より一般公開されました。
本殿は、菅原道真公の没後1125年となる2027年の「第25回式年大祭」に向け、明治期以来124年ぶりとなる大改修が行われたもので、2023年5月から約3年半をかけて完成しました。本殿の檜皮(ひわだ)ぶき屋根は、岡山県産の檜皮約30万枚を使ってふき替えられ、約800点の金具も一つひとつ取り外して改修されました。
改修期間中、本殿に代わって参拝の場となった「仮殿」は解体され、2026年10月5日、私は改修を終えた本殿を参拝しました。長年の経年変化によって黒ずみ、静かな落ち着きをまとっていた改修前の本殿。その姿から一転、深みのある黒い檜皮葺きの屋根と、鮮やかに輝きを取り戻した装飾とのコントラストが際立ち、目の前に現れたのは、これまでとはまた違う、荘厳で力強い本殿の姿でした。長い時を経て、そこに秘められていた美が、再び目を覚ましたようにも感じられました。
仮殿については、本コラム第155回(3月号)でも紹介しましたが、屋根に植えられたクスノキやウメなどの木々は、時期を見て境内へ移植されるといわれています。役目を終えた仮殿もまた、太宰府天満宮の歴史の一頁として、訪れる人々の記憶に残ることでしょう。
学問の神様として知られる菅原道真公をお祀りする太宰府天満宮は、全国約1万2,000社の天満宮・天神社の総本宮とされています。9世紀の政治家・学者であった菅原道真公は、無実の罪により大宰府へ左遷され、この地で生涯を閉じました。道真公の死後、都では災害や異変が相次いだことから、人々の怒りや恐れを鎮めるため、道真公は神様として祀られるようになりました。
その御墓所の上に、約430年前の桃山時代に再建されたとされる現在の本殿は、金箔や漆による華やかな装飾が施され、国の重要文化財に指定されています。桃山文化ならではの絢爛さと、長い歳月を経てもなお人々を惹きつける美しさ。その姿は、まさに「桃山のみやび」を今に伝えているようです。
今では、学問のみならず、文化・芸術の神様としても信仰を集める道真公(天神さま)を慕い、国内外から多くの参拝者が訪れています。
太宰府を訪れた際には、天神さまの「御神牛」に触れ、そして名物「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」を味わいながら、長い歴史と美の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。。

形態マガジン号キャプテン 阿南 建一

【編集コラム】 「桃山のみやび、美の覚醒」と題し、 明治以来124年ぶりの大改修を終えた太宰府天満宮の一般公開をご紹介します。
【細胞同定ナビ】 骨髄像の鑑別を要する紛らわしい細胞をお届けします。
【症例鑑別:理由記述式】 慢性赤芽球癆と急性赤芽球癆の鑑別について挑戦します。
【モヤモヤ解消ラボ:血液形態Q&A】 新生児における血球数の変動について、また、末梢血液塗抹標本の乾燥法について解説します。
1.細胞同定ナビ
BM-MG.1000

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2. 症例鑑別(理由記述式)
A. 20歳代: WBC 7.8×10^9/L, RBC 2.41×10^12/L, Hb 7.0g/dL, Ht 18.3%, PLT 245×10^9/L, Ret. 40%, BM-NCC 187×10^9/L
B. 49歳代: WBC 10.1×10^9/L, RBC 1.94×10^12/L, Hb 7.2g/dL, Ht 23.0%, PLT 257×10^9/L, Ret.29%, BM-NCC 239×10^9/L
PB-MG.400、BM-MG.400

3. モヤモヤ解消ラボ:血液形態Q&A
血算の値に影響するアーチファクトの中に、白血球凝集により白血球数が偽低値になるとありますが、白血球凝集はどのような場合に起こりますか。
好中球の核の左方移動についての質問です。桿状核好中球の増加はなく、骨髄球付近が3%程度出現し、それが持続性の場合はどのように解釈すればよいですか。
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